第601回 2009年8月02日号
キーポイントでお客様から伺ったお話が

何故か、ちょうど、13話、集まりました。

この暑さを少しでも和らいでいただくために

ぼちぼちとお話しさせていただきます。



さて、第5回目のお話は、Wさんから伺ったお話です。

では、どうぞ m(_ _)m



††††††††† 9

■ のれん ■

夏になれば、涼しげなのれんを店先で見ます。

その、暖簾を見ると、

思い出す事があります。

田舎のおばあちゃんが、隣の家に用事があり

小さな私を一緒に隣の家まで連れて行ってくれました。

田舎の事ですから、

縁側に腰掛けて、隣のおばさんとおばあちゃんは

話し込んでしまいました。

私は、暇になったので、その隣の家に上がり込んで

部屋を歩き回りました。

何やら、おばあちゃんと、隣のおばさんは、

私に声をかけていたようですが、子供の私は、気にもしませんでした。

そして、ある部屋の前に、暖簾が掛けてありました。

子供心に、長くて黒っぽい暖簾だなと思いました。

そして、その暖簾が、ゆらっと揺れた時、何か光るものが見えました。

その光るものが、暖簾が揺れるたびに

大きくなって、こちらに近づいてきました。

私は、それに対して、びっくりしたのか、身体が膠着し動けませんでした。

隣のおばちゃんが、私の頭をポンと叩いてくれた途端、

呪縛が解けて、動けるようになりました。

私は、急いでおばあちゃんのもとに行き、

おばあちゃん宅に帰りました。

おばあちゃんに、今遭った事を話しましたが、

おばあちゃんは、

隣の家では、猫は飼っていませんでしたが、

猫の目でも見たんじゃないと言いました。



2日後、隣の家の娘さんが亡くなりました。



大人になった今でも、

暖簾が揺れて見えた光る目を忘れる事が出来ません・・・・・。


第602回 2009年8月04日号
キーポイントでお客様から伺ったお話が

何故か、ちょうど、13話、集まりました。

この暑さを少しでも和らいでいただくために

ぼちぼちとお話しさせていただきます。



さて、第6回目のお話は、Aさんから伺ったお話です。

では、どうぞ m(_ _)m



†††††††† 8

■ シミ ■

私が親とそりが合わず、親の元から飛び出して、
一人暮らしを始めた時の事です。

お金もなかったので、
安い物件を探していました。

不動産屋さんは、
よく分からないですが、とにかく安い物件です。
まあ、古いですよと、その物件を
紹介してくれました。

部屋に入ってみると、
古いけれども、畳も新しく変えてくれていたので、
ここに決めました。

2〜3日して
布団の中に入っていると、
目がさえて寝られません。

そのうち、天井の隅にシミがあるのを見つけました。
雨漏りでもするのかな?
と思った程度でした。

そのうち、そのシミを見ていると、寝てしまいました。

1週間ほどして、
また寝られない時に、天井の隅にあるシミを無意識に見ていました。
そのシミは、大きくなっていました。
雨漏りはしなかったので、ネズミの死骸でもあるのかな?と
嫌な気分になりましたが、またそのうちに寝てしまいました。

そして、寝られない時に限って
そのシミを見て、寝ている自分に気が付きました。。

そのシミは、徐々に骸骨のような形と大きさになりました。

さすがに、気味が悪くなったので、
大家さんに見てもらおうと、
大家さんと一緒にそのシミをみると、
そのシミはありませんでした。

その事があった後、その部屋を退去しました。



※後記

秋吉は、そのシミが気になったので、
そのシミは何だったんですか?と聞くと、
Aさんは、大家さんが帰った後、直ぐに、荷物をまとめて、
しばらく友達のところに転がりこんだそうです。
その日から、その部屋に住んでいないので
何かは分からないとの事でしたが、
ただ、その部屋は窓が一つしかなく、
その窓側は神社で夜になると電気を消すと
真っ暗で、シミが見えるはずがなかったとの事でした。
Aさん自身も、その疑問に答えようがない・・・・・。



第603回 2009年8月07日号
キーポイントでお客様から伺ったお話が

何故か、ちょうど、13話、集まりました。

この暑さを少しでも和らいでいただくために

ぼちぼちとお話しさせていただきます。



さて、第7回目のお話は、Kさんから伺ったお話です。

では、どうぞ m(_ _)m



††††††† 7

■ 水の音 ■

私の住んでいるところは、古いホテルを改造したところです。

叔母が所有しているので、

半分、管理人みたいなことをして

タダで住まわせてもらっています。

ただ、この住んでいるところで

一番行きたくない場所があります。

それは、西端の部屋のトイレです。

何回か、業者に水道を修理してもらいましたが、

しばらくすると、水が出なくなります。

でも、ここの前を通ると、水を流す音がします。

伯母に話して、

水道の業者に調べてもらいましたが、

原因が分かりません。

もうすぐ、叔母は、この建物を立て直して自分が住むとの事です。

私は、もう、ここには、住みたくありません。


私が怖いのは、

この水の音ではありません。

水の音がするところは、行かなければ気にならないからです。

私が怖いのは、この怪異の原因がこの土地にあるらしいのですが、

その土地に新たに建物を立て直して住むという叔母の心情です。



第604回 2009年8月09日号
キーポイントでお客様から伺ったお話が

何故か、ちょうど、13話、集まりました。

この暑さを少しでも和らいでいただくために

ぼちぼちとお話しさせていただきます。



さて、第8回目のお話は、Oさんから伺ったお話です。

では、どうぞ m(_ _)m



†††††† 6

■ 黒電話 ■

昔の黒電話の話です。

昔の黒電話は、

調べてもらったら、かかってきたところがわかるのでしょうが

ふつう、かかって来た相手は、わかりません。

でも、分からないほうがよかったと思います。



父が死にそうな時に

私は離れて住んでいました。

父の病院に駆けつけるには、

3時間かかりました。

仕事が忙しいのと、父とはそりが合わなかった為に、

あえて、父のそばに行かなかったように思います。

何かあれば、病院の母から電話をかけてもらうようにしていました。



そんなある日、

夜の11時過ぎだったと思います。

黒電話が

「チーン」「チーン」「チーン」と3回ゆっくりと鳴りました。



その音は、ちょうど、仏壇の鐘を鳴らしているような音でした。



その直後に、電話が鳴りました。

電話に出ると、

「もういくよ・・・・」と雑音混じりでよく聞こえない声がしました。

そして、ツーツーツーと電話が切れた音がしました。



柱時計を漠然と見ていると、しばらくして

母から、父が死んだという、電話をもらいました。

母は、私に、知らせる時間の余裕もなく
父は、心停止したと後で言ってくれました。

安らかな顔をしていたそうです。



第605回 2009年8月11日号
キーポイントでお客様から伺ったお話が

何故か、ちょうど、13話、集まりました。

この暑さを少しでも和らいでいただくために

ぼちぼちとお話しさせていただきます。



さて、第9回目のお話は、Kさんから伺ったお話です。

では、どうぞ m(_ _)m



††††† 5

■ ラベンダーの香り ■

昔、軽井沢の別荘を借りた時の事です。

そのころは、私も時間とお金の余裕がありました。

今から思えば、不思議な事に出会いましたが、

幸せな時代でした。



さて、その別荘に到着して、

鍵を開けて、一歩部屋に入ると、

ラベンダーの香りがしました。

裏庭にラベンダーが植えてあるのかなと思いましたが、

疲れていたので、自分の部屋に早々に引き揚げて寝てしまいました。

あくる日、部屋を探索しましたが、ラベンダーはなく、

裏庭にも近所にもラベンダーはありませんでした。

そして、部屋でゆっくりしていたり、

静かにしていると、何事も起らないのですが、

バタバタ走ったり、大きな声を出すと、

ラベンダーの香りがするのです。

まるで、静かにしてくださいとでもいうように・・・



1週間経ち、帰る日になりました。

その日は、天気もよく夕方の西日が部屋に入って

キラキラしていました。

扉を閉める時、

ラベンダーの香りがしました。

そして、西日の当っているあたりに

髪の長い女性がラベンダーを抱いて立っていました。



第606回 2009年8月13日号
キーポイントでお客様から伺ったお話が

何故か、ちょうど、13話、集まりました。

この暑さを少しでも和らいでいただくために

ぼちぼちとお話しさせていただきます。



さて、第10回目のお話は、Fさんから伺ったお話です。

では、どうぞ m(_ _)m



†††† 4

■ 後ろからの声 ■

私は、長距離トラックの運転手をしています。

この頃の不景気で、長距離の運転も過酷になってきています。

それでも今は、運転時間が過酷になっても休みを取りながら

安全運転をしているので、よほど運が悪くない限り、

事故で死んだりしないでしょう。

そして、私には、守護している人がいるような気がします。



さて、不思議な話は、私が若い頃の話です。

若い頃は、運転も粗暴で、過酷な運転時間を走破する事が

楽しみにもなっていましたし、お金も稼ぐことが出来ました。

そんなある日、

ラジオ放送を聞きながら

深夜、山道を運転していたのですが、

山道に入った途端、静かな音楽に変わってしまいました。

周囲も静かで、山道と行っても

一か所だけ危ないところがありますが、

なだらかな道でした。

すると、一瞬、寝てしまったようです。

その時、後ろから、「ばか野郎」と大きな声が聞こえました。

その声にびっくりして目を覚ましたフロントガラスの前は、

まさに、崖でした。

あの声がなかったら、私は死んでいたでしょう。

もちろん、私以外に誰も乗っていませんでしたし、

ラジオ放送は、静かな音楽のままでした。



あれ以来、無理な運転はしないようになりましたよ

さすがに、ね (-_-メ)



第607回 2009年8月15日号
キーポイントでお客様から伺ったお話が

何故か、ちょうど、13話、集まりました。

この暑さを少しでも和らいでいただくために

ぼちぼちとお話しさせていただきます。



さて、第11回目のお話は、Kさんから伺ったお話です。

では、どうぞ m(_ _)m



††† 3

■ ホテルの怪 ■

旅行に行った時に泊まったホテルで遭遇した話です。

お昼の旅行で疲れたのか、早く寝てしまい

夜中に起きてしまいました。

時計を見ると、1時10分。

窓の外を見ると、暗いのでやはり、夜中の1時10分。



そんな時間に、子供の声が聞こえました。



こんな夜中に子供が起きだしたのか?と

不思議に思いました。



その子供の声がだんだんと大きくなってきて

私の周りで声が回り出しました。



声はするけれど、

姿が見えないと思った途端、気絶してしまったようです。



朝になってみると、

昨日に消した電燈はついて、

部屋に付いている冷蔵庫は開いていて、

そして、テレビも消して寝たはずなのに、テレビもついていました。



少なくとも、これ以上、このホテルに泊まる事はないので

気にする必要はないと思いました。



チェックアウトの時に

このホテルの立てられる前は、

何があったのか聞きかけましたが、

止めておきました。



でも、

いったい、



あれは何だったのでしょう・・・・



第608回 2009年8月16日号
キーポイントでお客様から伺ったお話が

何故か、ちょうど、13話、集まりました。

この暑さを少しでも和らいでいただくために

ぼちぼちとお話しさせていただきます。



さて、第12回目のお話は、Hさんから伺ったお話です。

では、どうぞ m(_ _)m



†† 2

■ ホテルの怪 2 ■

私は、仕事柄ビジネスホテルをよく使います。

ビジネスホテルは、何でしょうかね〜出ますよ

ヘンなものがね



やはり、古いホテルで、

電気をつけても暗いところは、

やめておいたほうがいいですよ



この間、泊まったホテル、

大阪の梅田に近いホテルHの話をしましょうか

このホテルは、やはり古くて、

電気をつけても暗い雰囲気のする部屋でしたよ

西の端の部屋のつきあたりで

両隣に部屋がないんですよ

ところがね、11時頃でしたか

両隣から、かわるがわるピシッ、パシッ、

トントントンなど、音がするんです

ぞーとしましたよ

そのうち、昼間の疲れか、寝てしまいました。



朝になって、シャワーを浴びて

今日、行くところの資料を揃えていると、

先ほどのシャワーを浴びたふろ場から

シャワー音がするんです。

止め忘れたかなと思い、

ふろ場に入ると、シャワーは出ていないんです。

さすがにね、荷物を持ってすぐにその部屋出ましたよ



(・_・;)  (・_・;)  (・_・;)  (・_・;)  (・_・;) 



第609回 2009年8月19日号
キーポイントでお客様から伺ったお話が

何故か、ちょうど、13話、集まりました。

この暑さを少しでも和らいでいただくために

お話しさせていただき、本日で13話になりました。



最後のお話、第13回目のお話は、Gさんから伺ったお話です。

では、どうぞ m(_ _)m



† 1

■ 水辺 ■

私が小さい頃の事です。



田舎に住んでいたので、夏の遊びといえば、

川に行って、飛び込んだり、泳いだり、

水を掛け合ったりなどの遊びが主流でした。



夕方になり、一人が帰ろうと言いましたが、

まだ遊び足りない友達が、「もう少し」と言ったので

帰る頃になると

足もとが見えない状態になっていました。



川から上がる時に

向こう岸がほのかに明るくなっていました。

何だろう?と

振り返ったら、一人の友達が

向こう岸の明るくなったほうに、行こうとしていました。

その目は、うつろで、子供心に怖いと思いました。



そして、行こうとしている向こう岸を見ると

川のせせらぎに、白い足だけがおぼろげに見えました。



私は、その友達を行かせまいと

その友達の手を思いきり、引っ張りました。



私に手を引っ張られた友達は、びっくりした顔をして、

私のほうを見ましたが、

何を言うともなく、

川から上がりました。



その友達に、落ち着いてから

何か見たか?と聞いたところ、

何も見なかったそうです。

そして、その他の友達は、そのほのかに明るいものも

見なかったそうです。



第610回 2009年8月23日号
キーポイントでお客様から伺ったお話が

13話、集まり徒然とお話しさせていただきますと

また、お話が集まってきました ヽ(゜▽、゜)ノ



この暑さを少しでも和らいでいただくために・・・・

では、どうぞ m(_ _)m



† 1 話目

■ 深夜のガソリンスタンド  ■


そのガソリンスタンドは、24時間で営業しています。

まだ勤め始めて、しばらくだった私は、

その場所が、そういう場所だったとは知りませんでした。



私は、50CCのバイクで通っています。

ガソリンスタンドの2階にロッカーがあって

ある日、バイクのキーを忘れた事に気が付き、

取りに戻りました。

2階のドアを開け放ち、そのままにして歩き出しました。

ロッカーは、ドアの間際にあるので、

電気をつけずに、ロッカーまで歩いて行くと、

後ろに誰かが通ったような気がしました。

急いでドアに戻ろうとすると

目の前で、開け放っていたドアがガタンと閉まってしまいました。

ドアノブを回しても、ドアは開きません。

ドアが閉まったために、その部屋は真っ暗。

そして、ドアの横に合った電気のスイッチを入れても

電気は点灯せず、パニックになりました。

しばらくして、

他のスタッフが、ドアを開けて、

「どうしたん、電気もつけないで」

と電気のスイッチを入れてくれました。



他の人に聞くと

誰もいないのに、歩きまわる音などが聞こえるのは

よくあるとの事でした。