第661回 2010年05月09日号
■ エレベーター ■

今日のストーリーテラーは、わんこさんです。

*‥・**☆ー‥・‥・*‥・**☆

自分の住んでいる、マンションの

誰もいないエレベーターに

乗り込みました。

時間は、23時ごろだったと思います。

無意識に10階を押して

ボーとしていました。

すると、7階でエレベーターが停止しました。

「こんな時間に乗る人いるのかな?」と

漠然と考えているうちに、扉が開きました。

すると、エレベーターの前に誰もいません。

ただ、正面横に続く薄暗い廊下の奥から

ゆっくりと誰かが歩いてくるのが見えました。

近づくにつれて、

人でないものだと感じました。

それは、「影」でした。

人の形をした黒い影でした。

私は、急いで「閉」ボタンを連打して

エレベーターのドアを閉めました。



ドアが閉まって、エレベーターが上昇すると

ホッとしましたが、

その直後、下から

ガーン、ガーンと

何かをたたく音が響き渡りました。


第662回 2010年05月12日号
■ 誰が通った? ■

今日のストーリーテラーは、わんパパさんです。

*‥・**☆ー‥・‥・*‥・**☆

車で出かけ、家に着きました。

家族は、家の中に入り、私は

家の前の駐車場に車を入れていました。

バックミラーで、

後ろを確認していると、

誰かが通り過ぎました。

「あれ、みんな家に入ったはずだけど・・・」

と思いましたが、

誰か、家から出てきたのかのと思い、

そのまま気にせずに、車を駐車場に入れました。

車を降りて、車のカギをかけたのですが

ふと気になり、

もう一度、バックミラーを見て

確認すると、誰かが通れるスペースが

ありませんでした。

もちろん、家の中に家族全員がいて

誰も外に出なかったそうです。

では、誰が・・・・。


第663回 2010年05月17日号
■ 井戸の中 ■

今日のストーリーテラーは、ふ〜りんさんです。

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昔の事です。

家の外に井戸がありました。

夕方も暮れて、

暗くなった時に

私は、その井戸のそばを通りました。

すると、

ぽちゃん、

ぽちゃん、

と水の音がしました。

もちろん、井戸の事ですから

水音がするのは当たり前なのですが、

その音は、不思議な感じがしました。

子供の事だったので

本当にそうだったのかと言われてみれば

確信はありません。

井戸の中は、暗いはずなのに、

ほんのり明るく、

その中に宙に浮いた子供がいました。

私が見ていても

まったく動じず、しばらくじっとしていましたが、

そのうちに掻き消えていきました。

私の母に言うと、

蛍の精霊ではないかと言ってくれて、

その言葉に私も不思議に同意しました。


第664回 2010年05月21日号
■ 誰? ■

今日のストーリーテラーは、ららさんです。

*‥・**☆ー‥・‥・*‥・**☆

私の家は、母と私の二人です。

ある日、私が帰宅すると

母は用事で外出していました。

居間にしばらくいましたが、

夜も更けてきたので、二階の自分の部屋に戻り、

そのままベッドに入ってウトウトしていました。

そのうち、階段から人が上ってくる

気配を感じました。

その時は、母親が帰ってきて、

私の様子を見に来たのだと思いました。

起き上がるのが面倒だったので、

狸寝入りをして目を閉じていると、

気配で母が部屋に入ってきたことがわかりました。

でも、おかしいことに気づきました。

部屋の入り口は襖になっているのですが、

襖の開いた音がしなかったのです。

私は、『これは母ではない?』



入ってきたものは私を乗り越えて、

ベッドの反対側にある窓の方へ行こうとしました。

 

私の上を乗り越えていくものに恐怖を感じながらも

通り過ぎた時に、目を開けてそれを見ました。



しかし、そこには何も見えませんでした。



そして、そのまま金縛りにあって

気絶してしまいました。


第665回 2010年05月24日号
■ 誰? ■

今日のストーリーテラーは、ぴょん吉さんです。

*‥・**☆ー‥・‥・*‥・**☆

子供の頃、妹と同じ部屋で寝ていました。

妹は、私が寝ている時に、よく話しかけてきます。

その日も、布団をかぶって、

何やら、ぶつぶつ話しかけていました。

ただ、いつもより、声が低く、

聞きづらく、何を言っているか、

分かりませんでした。

そのうち、私はウトウトし出しました。

その時、

襖がガラっと開いて、

妹がただいま〜と言いながら、

部屋に入ってきました。

え!、では、今まで妹の布団にいたのは?

その日は、トイレも一人で

行く事が出来ませんでした。


第666回 2010年05月28日号
■ 公衆のトイレ ■

今日のストーリーテラーは、ハバナさんです。

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以前に深夜の駅構内の掃除の仕事をしていました。

ある女性用トイレでの出来事です。

そのトイレは、

トイレに入ると、

手前に、洗面所が4つ並んでいて

その後ろに、すりガラスのついたてがあって

その奥に、女子トイレがあります。

洗面所とすりガラスの間は、2メートルくらいの

空間があります。

そのトイレに入ると、

いつも奇妙で嫌な感じがしました。

特に、終電車が終わって、シーンとしている時は

何もなくても嫌な感じです。

背中がゾクッととして、そこにいたくない感じです。

それでも、深夜2時ごろまでは、

それくらいの感じですみます。

その時間が過ぎると、

どうしても、そこにいたくありません。

でも、ある時、時間の都合がつかなくて

その時間に掃除をしなくてはならなくなりました。

洗面所の鏡を拭いていると、

いつも以上に嫌な感じがしました。

洗剤のついた布で鏡をぬぐい、

鏡が綺麗に磨かれていくと、鏡を通して

私の後ろのすりガラスのところに、

黒いもやのようなものが出現しました。

そして、それが、

だんだん、女性の顔になっていきました。

私は、視線を前の鏡から

自分の顔をむりやり後ろを振り向かせて

すりガラスのついたてを見ました。

そこには、やはり、見知らぬ女性が立っていました。

本当に、自分でもあの時に、よく動けたと思います。

声にならぬ声を出して、その場を脱出しました。

後で聞いたところによると、

その女子トイレで、首つりがあったとの事です。


第667回 2010年06月2日号
■ バラの香り ■

今日のストーリーテラーは、Oさんです。

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最愛の姉が死去した時の事です。

姉は、私の理解者であり、応援者でもありました。

姉は、独り者で、

家には、小さなバラ園を作っていました。



その姉から、

死去の7日後に手紙が来ました。

なぜ、手紙が7日後についたのかは、わかりません。

その手紙は、

これからも、私の理解者でありたいという

内容文でした。

私はその手紙を読んでいくうちに

今まで涙が出なかったのに、

もう、文章が見えないくらい涙が溢れてしまいました。

すると、春風と共に、バラの香りがしました。

姉の大好きなバラの香り。

きっと、私の横に立っていたのかもしれません。


第668回 2010年06月6日号
■ ケーキ屋さん ■

今日のストーリーテラーは、K・Kさんです。

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あるケーキ屋さんのお話です。

何か理由があったわけでもなく、

売り上げが急に落ち込んできたので

霊能者の人に見てもらったそうです。

見てもらうと・・・・

その家に直接問題は無かったのですが

隣の廃屋に地縛霊がいたそうです。

その廃屋の地縛霊が

隣のケーキ屋さんの繁盛している事が

気にいらず、

邪気を発して

繁盛を邪魔しているとの事でした。

廃屋の地縛霊は、

料理店を営んでいたそうですが

夫婦仲が悪く、経営が悪化し

自殺したそうです。


第669回 2010年06月12日号
■ 簡単な開運方法 ■

5月の末に、家の引っ越しをしました。

吹き抜けがあって、

風水的にも良い環境になりました。

さて、簡単な開運方法、

それは、カーテンを洗う事。

案外、カーテンを購入したら、

そのまま、つけっぱなしという人が

いらっしゃるはず。

もうそろそろ、梅雨入りしてきますが、

その前に

お洗濯をして、

お日様の「陽の気」を取り込んで、

開運しましょう。


第670回 2010年06月18日号
■ 車の災難 ■



今日のストーリーテラーは、K・Fさんです。

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以前中古車販売のホームページを見ていますと、

助手席側のガラス越しに

人影が見える車がありました

販売店で一番目立つだろうお立ち台(死語?)に

展示して撮影しているくらいですから、

車体もガラスも磨き上げ

ピカピカにしてますから

シャッターを切った人も

気が付かなかったのでしょうね

2回か3回くらい

このような車(写真)を見たことがあります。

私も早いもので免許を貰って

30年が経とうとしています。

免許取得後初めて手に入れたマイカーは

中古の地味な小型ファミリーカーでしたが

一年経った頃、

信号待ちをしていたら

わき見運転の車に追突され大破、

示談交渉後、

慰謝料なども含め

無理をして新車を買いましたが、

受け取った後

自宅へ帰るため40分くらい走ったころ、

横から衝突されこれも大破

当て逃げした挙句

相手がごねたため

修理をして乗っていましたが

色々とトラブルを起こす車でした。

ガソリンスタンドで

窓を開けたまま洗車機にかけられたり、

走行中にハンドルの効きがおかしくなり

コンクリートの壁に激突、全損

当時その車のCMだと

コンクリの壁を突き破り捉えられていた

松坂恵子を助けに入るのを地で言った感じでした。

どの事故もそれほど

大したことはなかったとはいえ

工場の中で猫でも撥ねたのではと

人にも言われました。

買ったモータースも

社長が夜逃げし

倒産したとあれば気味の悪い物を感じます。

その後はなるべく新車を買うことにしています。

でも受け取るまでは怖いし、

受け取っても

1時間はディーラーから外に出ない(笑

ようにして自衛しています。