第691回  2010年11月3日発行
■ 母からもらった宝石 ■

今日のストーリーテラーは、タビヤンさんです。

*‥・**☆ー‥・‥・*‥・**☆

私が20歳の時に、

母からルビーの指輪をもらいました。

型は古いけれど、

いいルビーだからと渡されました。

そして、2年後、母は、他界しました。

その3年後後に、彼氏ができました。

一人は、私の好きなタイプでしたが、

なぜか、結婚に踏み切れませんでした。

そして、結婚を迷っているうちに、

私のタイプではないのですが、

新しい彼氏ができました。

今まで、一度に二人の人とつきあったことがないので

とても不安でした。

母の命日のお昼に、母にもらったルビーの指輪をして

以前からつきあっている彼と

母のお墓参りにつきあってもらいました。

すると、ルビーの指輪が指からするりと抜けて、

どこかに行ってしまいました。

彼は、その指輪を探そうとしてくれませんでした。

次の日、もう一人の彼にルビーの指輪が無くなったことを話すと

一緒にお墓に行って探そうといってくれました。

1時間くらい、彼は探してくれて、

どう考えても、入りそうにないくぼみに

ルビーの指輪が落ちていました。

彼は、その指輪を洗ってくれて、

私の指にはめてくれました。

1ヶ月後、ルビーの指輪を探してくれた彼と結婚しました。

そして、今年新しい家族が増えました。

きっと、このルビーの指輪のことは、

母の守りだと思います。

今は、とても幸せです。


第692回  2010年11月8日発行
■ 携帯電話 ■

今日のストーリーテラーは、T・Iさんです。

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つい先日の事です。

私の携帯電話を、近くに置いていたら
 
メールの音がしたので、開けて見ました。

何も届いていませんでした。

閉めた途端に又携帯が鳴り、メールがきていました。

そんな携帯電話のお話です。

今年の夏に私の知人の御見舞いに行きました。

遠方ですが、その知人の顔を見て話をしたかったのです。

その人の体調は、あまり良くなかった様子だったので
 
私は,短く話をして最後に手を握りしめると、

相手の人はベットから見送ってくれました。
 
それから、その人は退院され、通院の状態が続き、

通うのが豪いとメールに・・・ありました。
 
ある日、電車の中で、帰宅する気持ちが中々湧かなくて
 
不思議な気持ちでいた所、携帯が常と違う凄い音量で鳴ったのです。
 
お見舞いに行った知人の娘さんから

知人が亡くなったとの知らせでした。
 
家に帰って来た途端
 
ピアノの上に置いてある、たくさんのぬいぐるみが、
 
私の目の前でパタンと落ちました。

落ちるはずのない場所からのぬいぐるみの落下でした。
 


第693回  2010年11月12日発行
■ くらくらする ■

今日のストーリーテラーは、綿花さんです。

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私が、よく散歩する山道があります。

そこは、のどかで、案外傾斜も楽な道です。

鳥の声が聞こえて、

しばらく歩いていくと、

川のせせらぎが聞こえてきて、

小さな木の橋があります。

そこを渡りきったところを歩いていくと、

頭がくらくらするのです。

始めのうちは気がつきませんでした。

風邪を引き始めたのか、体調でも良くないのか

などど思っていました。

しかし、何回もそこを通っていくうちに

同じ場所で頭がくらくらするのです。

たぶん、その場所は、地軸がおかしいのか、

何かだと思っていました。

ただ、後で聞いたところによると、

その場所には、昔小さな祠があったと聞きました。

きっと何かあるのでしょうね


第694回  2010年11月18日発行
■ 病院跡 ■

今日のストーリーテラーは、S・Sさんです。

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昔の事です。

放漫経営で潰れた病院がありました。

その横側は、空き地なので、

あまり通りたくないところでした。

人通りも少なく、

たぶん、他の人も通りたくなかったのでしょう。

でも、私の家に帰るには、

近道だったので、

陽が明るいうちは、その道を通っていました。

ある日、したたか飲んでいたせいか、

夜中にその道を通ってしまいました。

気がついたときには、

引き返すのも億劫でしたし、

また、飲んでいた勢いもあったのでしょう、

そのまま、病院跡の横を歩き続けました。

いつの間にか、前を歩いている人がいたので

ホッとしました。

ところが、その人が、

真っ赤になって目の前で燃えてしまったのです。

さすがに、酔いも覚めてしまって、

凝視すると、本当は、何もなかったのです。

周りは、真っ暗になっていました。

その後は、覚えていません。

次の日、家の前の玄関先で寝ていました。


第695回  2010年11月27日発行
■ 天井のシミ後 ■

今日のストーリーテラーは、ランスさんです。

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小さいときのことです。

向かいの家が空き家になっていました。

妹と一緒にその家に探検に行きました。

その頃の私は、男の子のような感じでしたから、

冒険のような気持ちでした。

妹は、姉の私が行くので、

無理矢理ついてきたようでした。

まだ、午前中で

窓からは、日が差していました。

階段を上って、二階に行くと、

さすがに天井には蜘蛛の巣が張っていました。

その天井には、シミがありました。

きっと、雨漏りだったのでしょう。

妹が私と同じように

そのシミに目を向けると

急に泣き出して

走り出しました。

私は、妹の泣き声が

ご近所に聞こえないかの方が心配で

外に出てから、

妹を叱りつけました。

すると、妹は、

シミがだんだん大きくなって

人の顔になったと言い張りました。

私は妹の言うことは、

怖さのなせるわざと思いましたが、

後から聞くところによると、

その部屋で首つり自殺があったと言うことでした。


第696回  2010年12月8日発行
■ 人形 ■

今日のストーリーテラーは、プルルさんです。

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ある古道具屋さんで、

目がぴったりと合ってしまった

日本人形がありました。

その時は、とても綺麗な人形だったし、

その人形に因縁があるなんて

少しも考えませんでした。

かえって、ぴったり目が合った事が、

この日本人形と良い縁があると思い込んだ私は、

その人形を買って帰りました。

まだ、独り立ちをしたてだった私は、

ワンルームマンションの整理ダンスの上に

人形を置きました。

その日からです。

彼から連絡が来なくなりました。

私は、彼と共通の友人を通じて彼に連絡すると、

彼は、私が電話に出ないと怒っているようでした。

何とか、その日彼と会って

誤解を解きました。

家に帰ってみると、

古道具屋さんで買ったその日本人形が

にやっと笑っているように見えました。

その日本人形の事で不思議な事は、

家に帰ると、

いつもその日本人形と目が合うのです。

それに気がついたときに、

目が合わないように、位置を変えてみました。

すると、家に帰ると、やはり、目が合うのです。

次の日、会社を休んで、

霊能者の人に見てもらうと、

この人形を前に持っていた人が

不幸続きで、そのせいで、

この人形がその人の不幸を誰かに渡したいと思い

目線を合わせるのだと言われました。

そのまま、人形はお寺に預けました。

その後、その古道具屋さんに

行くことが出来なくなりました。



第697回  2010年12月15日発行
■ おみくじ ■


お正月に、初詣に行かれますか?

もちろん、私は行きますよ

初詣に行かれたら、おみくじをされますか?

私は、します。

その時に、皆さんは、

ただ、おみくじを購入されますか?

どうでしょう

考えてみてください。

私は、神様に去年が無事に済んだ事の

お礼とおみくじを引く前に

おみくじに、神様からのメッセージを

お願いします。

ただ、その時は、吉凶にこだわってはいけません。

そして、あれもこれもとお願いするのではなく、

気になる一つの事にしてくださいね。

きっと、神様は、

貴方の心が、優しい愛に包まれていたなら

卯年の正しい指針を貴方に教えてくださるはずです。


 
第698回  2010年12月23日発行
■ お守り ■


お守りは、お守りを持つことによって

神仏の加護が得られるものと考えられています。

お守りは、基本的に一つか、二つでよいと思いますが、

中には、お守りを持つ数が、

多ければ多いほど加護があると

思われている人もいるようです。

しかし、これは、逆にお守りの効力を

消しあってしまう可能性があります。

自分にとって、縁があり

良い影響を与えてくれる霊験のある神社の

お守りを持つと良いでしょう。

そして、出来れば、肌身離さず持っているほうが、

加護が多いようです。


第699回  2010年12月29日発行
■ 年越し ■


大晦日から元旦までの間、その間の行事をいいます。

除夜は、年神様を迎えるために、心身を清め

一晩中起きているのが年越しのならいでした。

また、年神様を迎える物忌みの夜でもありました。

私は、去年から今年にかけて、

京都の祇園、八坂神社の

おけら詣にいきました。

来年は、生田神社に

初詣に行こうと思っています。

ちなみに、神戸では、年越しを迎えるときに

次々と船から霧笛が聞こえます。

その霧笛の音で、

気持ちを新たに、年神様を

お迎えしようと思っています。


第700回  2011年1月6日発行
■ 小寒 しょうかん ■

旧暦12月、丑の月の中気で、

新暦の今日の事を言います。

この日をもって「寒の入り」とし、

寒中見舞いを出します。

いやはや、本当に寒いです(笑)

この日から、節分までが

「寒の内」で、約30日間、厳しい寒さが続きます。