コラム

第７３１回　　２０１１年４月１８日発行
■　地雷復　さんちはく　２３　■ イーチャンタロットでは、復（ふく）のカードです。イーチャンタロットの上に易の卦の象意が描かれています。易では、　地雷復　ちらいふく　２３です。復（ふく）は、もとに帰る、戻る事をいいます。このカードは、永い冬が去って、やっと春が立ち帰って来た時を表しています。これを易経で、「一陽来復いちようらいふく」と言います。ただし、春の兆しが見えてきたところなので、無理は禁物です。一陽来復、再生、復縁、復興、覆る（くつがえる）カードが逆位置にある場合には、抜け出せなくなる時とみます。
第７３２回　　２０１１年４月２６日発行
■　天雷无妄　てんらいむもう　２５　■ イーチャンタロットでは、无妄（むもう）のカードです。イーチャンタロットの上に易の卦の象意が描かれています。易では、　天雷无妄　てんらいむもう　２５です。无（む）は、無、妄（もう）は、嘘の事で、无妄（むもう）は、嘘がない事、誠である事を言います。真実の無い行動は、災いがあり、進んで事を行ってはならない事を言います。望みを持たない、下心がない、正直に進む、自然災害にあうカードが逆位置にある場合には、高望や自然に逆らう時とみます。
第７３３回　　２０１１年４月２８日発行
■　山天大蓄　さんてんだいちく　２６　■ イーチャンタロットでは、大蓄（だいちく）のカードです。イーチャンタロットの上に易の卦の象意が描かれています。易では、　山天大蓄（さんてんだいちく）です。蓄は、とどめる事で蓄積する事を意味します。大いに蓄積基盤のできた時ですが、家の外に出て、社会の荒波にもまれるともっと力を発揮できるとカードは教えてくれています。蓄える、集める、富む、養育する、増えすぎて止めるカードが逆位置にある場合には、止まる動きが取れない時とみます。
第７３４回　　２０１１年５月１日発行
■　山雷頤　さんらいい　２７　■ イーチャンタロットでは、頤（い）のカードです。イーチャンタロットの上に易の卦の象意が描かれています。易では、　山雷頤（さんらいい）です。頤は、あご、口の事で養う事を意味します。口に関する事で、言葉の不注意や飲食は忙しい時です。言葉に慎み、生活態度を反省する時でもあります。程よく食べる、程よく飲む、言葉の慎み、バランスカードが逆位置にある場合には、体を壊す時、バランスが崩れる時とみます。
第７３５回　　２０１１年５月４日発行
■　沢風大過　たくふうたいか　２８　■ イーチャンタロットでは、大過（たいか）のカードです。イーチャンタロットの上に易の卦の象意が描かれています。易では、　沢風大過（たくふうたいか）です。大過は、大いに過ぎる事を意味します。力量以上の重荷を背負った状態ですが、逃げてはいけない時、不屈の精神で立ち向かう時です。加重、過労、過失、不均衡、不屈の精神カードが逆位置にある場合には、体を壊す時、崩れる時とみます。
第７３６回　　２０１１年５月９日発行
■　坎為水　かんいすい　２９　■ イーチャンタロットでは、習坎（しゅうかん）のカードです。イーチャンタロットの上に易の卦の象意が描かれています。易では、　坎為水（かんいすい）です。習（しゅう）は、重なる事。坎（かん）は陥り、難しい状態。つまり、非常に困難な状態を意味します。ただし、これ以上落ちる事のないドン底ですから、不屈の精神で立ち向かう時です。水難、病難、盗難、色難、研究するカードが逆位置にある場合には、次第に好転する時期とみます
第７３７回　　２０１１年５月２７日発行
■　離為火　りいか　３０　■ イーチャンタロットでは、離（り）のカードです。イーチャンタロットの上に易の卦の象意が描かれています。易では、　離為火（りいか）です。離（り）は、離れる事。カードに描かれた牝牛のように柔順さを守って吉となります。。この卦は火と火が重なり、強烈な火を表しつまり、それは、太陽を表します。太陽のような情熱を燃やし、才気を発揮する時ですが、自分の立場も見定める事を表します。太陽、炎上、知恵、正道につく、柔順カードが逆位置にある場合には、邪道、根気がない時とみます。
第７３８回　　２０１１年５月３０日発行
■　沢山咸　たくざんかん　３１　■ イーチャンタロットでは、咸（かん）のカードです。イーチャンタロットの上に易の卦の象意が描かれています。易では、　沢山咸（たくざんかん）です。咸（かん）は、感じるという事。カードに描かれた男女のように相通じる姿です。この卦は恋愛の卦ともいわれ、相手の感じ方、反応の程度を卦、男女で表しています。恋愛、物事に感激、感じる、感謝、感じて速やかに動くカードが逆位置にある場合には、裏がある時とみます。
第７３９回　　２０１１年６月５日発行
■　雷風恒　らいふうこう　３２　■ イーチャンタロットでは、恒（こう）のカードです。イーチャンタロットの上に易の卦の象意が描かれています。易では、　雷風恒（らいふうこう）　です。恒（こう）は、常という事、久しく変わらない事を言います。カードに描かれているのは、末永く変わらない夫婦です。この卦は夫婦の卦とされ、幾久しく変わらない姿を表しています。何事も方針を変えず、貫く事で幸福を得られるます。恒久、夫婦、安定、不変、平穏無事カードが逆位置にある場合には、方向性が変わり易くなり、成果が落ちる時とみます。
第７４０回　　２０１１年６月８日発行
■　天山遯　てんざんとん　３３　■ イーチャンタロットでは、遯（とん）のカードです。イーチャンタロットの上に易の卦の象意が描かれています。易では、　天山遯（てんざんとん）　です。遯（とん）は、遁走（とんそう）の事、逃れて退く事を言います。カードに描かれているのは、中央から逃れて隠れている姿です。見えも外見も気にせず、逃げるが勝ちの時です。引退、後退、逃れる、隠れる、従うカードが逆位置にある場合には、あきらめないで、進む時とみます。